かねもとクリニック、茨木市見付山、乳腺・胃腸内科、内科かねもとクリニック

漢方

漢方について

“人間の体も自然の一部”という考え方が漢方の基本です。“病気ではなく病人をみる”、という考えで、体の一部分だけ見るのではなく、体全体の状態のバランスを総合的に見直すといった特徴があります。また、体質や生活習慣などから見直し、整えていきます。

 

西洋薬はたいてい一つの有効成分で作られていて、例えば血圧を下げる、細菌を殺す、熱や痛みを取ったりするなど、一つの症状や病気に対して、強い効果があります。

 

一方、漢方薬は多くは‘生薬’という有効成分を複数組み合わせて作られているため、その組み合わせにより様々な症状を改善します。

 

精密検査をするなど、西洋医学のほうが得意である分野では西洋医学で対応し、西洋医学では対応しにくい不定愁訴や検査には表れにくいさまざまな(ちょっとした)不調は漢方医学で治療する-それぞれの強みをいかすことで、治療の幅が広がると考えています。
 

かぜの治療は漢方治療をベースに行っております。

かぜと漢方薬

西洋薬では、かぜに対する特効薬はなく、熱を下げる、咳を抑えるなどの対症療法になります。かぜ薬(総合感冒薬)がかぜ(かぜ症候群)を早くなおすという根拠は明らかになっていません。また、不必要な抗生物質(抗菌薬)の乱用による耐性菌の出現(効くお薬が少なくなったり、なくなったりします)も、現在日本で大きな問題になっています。

 

漢方薬は「長く飲まないといけない」と誤解されがちですが、急性疾患、特にかぜ症候群に対して、漢方薬は速効性があります。近年、漢方薬の効果が注目されており、例えばインフルエンザに対しての麻黄湯は、体質が合えばタミフル以上の効果が得られることもあります。新型コロナウイルス感染症でも多く使用されています。

 

かぜ以外にも、肩こりや下痢・便秘など胃腸の不調、意外なところではこむら返りなどにも漢方薬が有効な場合があります。

 

今年のかぜは、ご自身の体力を生かし、漢方薬で早く治してみませんか?