乳腺診療
マンモグラフィ・エコー検査・乳腺の精密検査(予約不要)
上記検査は予約不要で随時可能です。
乳腺に症状のある方は、随時、マンモグラフィ・エコー検査をします。
しこりのある方には、同時に細胞診まで行い、受診当日に精密検査がすべて可能です。
細胞診は即日、専門の検査機関に検査依頼し、概ね3日~1週間で結果がでます。
さらに詳しい検査や手術が必要と思われる場合は、迅速に大学病院等、希望される施設に紹介しています。
触診、マンモグラフィならびにエコー検査は全て私自身でさせていただいております。
マンモグラフィは患者さまにリラックスしていただき、最短時間の撮影を心がけてできるだけ痛みを少なくするよう努めております。
検査施行時には必ず看護師、医事課スタッフが案内、同伴し、介助します。(マンモグラフィ撮影時にはマンモグラフィ撮影用のケープを、院内移動時にはガウンを羽織っていただいております。)
来院時期は生理のある方は生理の終わりかけぐらい(排卵前)の時期をお勧めしております。もちろん、発赤・腫脹・疼痛の激しい時などは、生理のいかんにかかわらず来ていただいて結構です。
マンモグラフィは妊娠が完全否定できる方のみに施行しております。
診察時にわかりやすいセルフチェックの仕方を指導させていただいており、患者様とともに乳がんの早期発見に努めています。
男性ならびに思春期の方で乳腺にしこりや痛み感じる、また、若い女性に多い乳腺炎ならびに皮膚科でも難渋する乳頭から乳輪にかけての滲出液を伴う激しい湿疹、乳首からの分泌液のある方も遠慮なくいらして下さい。
(男性の女性化乳房ならびに男性乳癌の診断も行っております。)
視触診、エコーから細胞診まで乳腺診療はすべてエコー室(フロアー最も奥の個室ブース)で行っています。
診察、検査施行時には必ず看護師が案内、同伴し、介助します。
保険診療
しこりがある、乳房に痛みや違和感などの症状がある方、検診機関で精密検査を勧められた方、また、過去にしこりやのう胞(水の袋)を指摘された方も、保険診療が受けられますので受付時、診察時にお申し出ください。
例えば3割負担の方では、視触診とマンモグラフィとエコー検査で、自己負担はおよそ 3,600円程度になります。ただし、必要に応じて検査が増えた場合、費用は変わります。
検診機関で精密検査を勧められた方は可能な限りマンモグラフィのCD-R(あるいはフィルム)を検診施設に依頼し、ご持参ください。
資料がない場合には再度、当クリニックでマンモグラフィを撮影させていただくことになりますのでご了承ください。
また、50歳以上の乳がん検診は基本的に1方向撮影だけですので、より精度の高い2方向の追加撮影をさせていただきますのでご理解ください。
正確な診断を期するため、検診施設でのマンモグラフィが圧迫不足、ポジショニング不良等、撮影条件の芳しくない場合も、再撮影させていただくことがありますのでご承知おきください。
自費診療(乳がん検診)
まったく症状はなく、乳がん検診を受けたいという方は、自費診療となります。検査費用は自己負担となりますが、企業や自治体からの補助がある場合もあります。
当クリニックでの自費検診費用は、視触診+エコー検査:6,000円、視触診+マンモグラフィ:7,000円、視触診+マンモグラフィ+エコー検査:10,000円となります。
- 当クリニックでは茨木市の乳がん検診は実施しておりません。
- 原則として、発熱(乳腺炎の場合は除きます)、風邪をひいている方の乳腺診察はお断りさせていただいております。
なお、発熱を伴う乳腺炎の患者様には、インフル&コロナ抗原検査を施行させていただくことがあります。その点、あらかじめご承知おき願います。
『患者様のお子さまの同伴について』(院内感染防止対策の見地から)
マスク着用のできるお子さまは院内に入っていただいて結構ですが、マスクの着用のできないお子さま(特に乳児のお子さま)は
飛沫予防のため乳母車のカバーをかけて入っていただきます様お願いいたします。
マスクの着用のできないお子さま(特に乳児のお子さま)用にカバー付きのベビーカーを1台ご用意しております。
コロナ以前、特に授乳期乳腺炎の患者さまではお子さまを当クリニックの子育てベテラン看護師、スタッフに抱っこしてもらいつつ診察させていただいておりました。しかし、誠に申し訳ございませんが現在、感染対策上できなくなってしまいましたので、大変ご不便おかけいたしますがご了承ください。
院長以外は全て女性スタッフで、アットホームな優しい雰囲気です。
乳がんについて
日本人女性がかかる悪性腫瘍で、現在最も多いのが乳がんです。
乳がんは、がん細胞の性格によって、ゆっくり成長するタイプ・成長の早いタイプがあります。乳がんの多くはゆっくりと成長するタイプであり、痛み等の症状はほとんどなく、だんだんと大きくなり、1個の細胞から1cmのがんになるまで何年もの年月を要するといわれています。
ほとんどの患者様は、昨日~1ヶ月前に気付いたと言って慌てて来院されますが、ご自身が気づかれるまでには上記のように、実は長い年月が経過していることが多い、ということです。
乳がんは、しこりの大きさで考えると2cmまでが早い時期(病期(Stage)Ⅰ≒早期)で、約90%の人が治るといわれています(リンパ節や他の臓器への転移がない場合)。乳がんの中には、患者様のセルフチェックにより早い時期に見つけて頂けるものもあります。
乳がんは決してすべてのしこりが「梅干しの種」の様な硬さというわけではなく、弾力性があったり、軟らかく触れる乳がんも多くあります。
ご自身のお胸の変化に気付いていただくことが大切だと考えています。
当クリニックでは特に、患者さまご自身に乳房の触った感じや左右差に気付いていただけるように、できるだけわかりやすくお伝えするように努めています。
何か気になることがありましたらご来院ください。
乳房の検査・乳がん検診(マンモグラフィ検診)について
乳房の診察では、問診・視触診に加え、主にマンモグラフィ・エコー検査を行います。
- マンモグラフィ
乳腺専用のX線(レントゲン)撮影のことです。乳房をひきだして圧迫板で挟み撮影します。しこりや石灰化などが確認できます。 - エコー検査(乳房超音波検査)
乳房に超音波をだす探触子(プローブ)をあてることで、乳房内の病変を調べます。しこりがあるかどうかの判断に有効です。特に40歳未満の方は乳腺の密度が濃い場合が多く、マンモグラフィではしこりがわかりにくいことがありますが、その場合もエコー検査ではしこりを判断できます。
それぞれに検査においての長所があり、患者さまの症状に応じて必要な検査を施行いたしますが、当クリニックでは年齢や症状の必要性に応じて両方の検査を行います。
平成16年から、茨木市でも40歳以上の方にマンモグラフィ検診が導入されました。
マンモグラフィは乳がん検診の方法として大変優れています。しこりだけでなく、マンモグラフィでしかわからない早期乳がんで見られる石灰化も写すことができます。
しかしマンモグラフィを受けたからといって、100%乳がんが見つかるわけではありません。(約10~20%の乳がんが見落とされる恐れがあります。)
乳房がすこし硬めで、痛みのあるような方は、むしろマンモグラフィでは乳腺と乳がんの見分けがつきにくく、エコー(乳腺超音波検査)の方が小さな乳がんを見つけやすいものです。
当クリニックでは多くの経験から、マンモグラフィ・エコー検査を組み合せて精度の高い診察をお勧めしております。
マンモグラフィは痛みがあり抵抗がある方もいらっしゃると思いますが、最短時間の撮影を心がけて、できるだけ痛みを少なくするよう努めております。
わからないこと・不安なことがあれば、遠慮無くスタッフにおたずね下さい。
乳腺症について
乳腺の異常あるいは心配を訴えて受診すると、多くの女性が「乳腺症」という診断をされます。
もともと乳腺症とは「乳腺の痛み・しこり」のある患者さまで、腫瘍でもなく炎症でもないものに対してつけられた病名で、乳腺外来の50%以上を占めています。
女性ホルモンのアンバランスが原因といわれていますが、「乳腺症」の大部分は、疾患ではなく正常乳腺の老化、退縮過程に過ぎないとされます。ですので「乳腺症」といわれたからといってさほど心配なさることはありません。(のう胞(水の袋)も乳腺症の一症状で、よく見られますが、多くの場合治療の必要はありません。)
ただ問題なのは、乳腺症では乳腺が硬く触れることが多く、乳がんと区別がつきにくいという点です。
ご自身での日頃から乳房の状態をチェックしていただくこと、「おかしいな?」と思ったときには、マンモグラフィ・エコー検査を含めた経験豊かな乳腺外科医の診察をうけていただくことが大切です。
保津川(小鮎の滝)の桜風景
艇に乗り、水面から私が撮影した写真です。
お知らせの『保津川の自然』にも保津川の風景を公開しており、
随時に更新しておりますのでよろしければご覧ください。